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昭和61年8月11日 中部経済新聞 記事掲載
新聞掲載内容 (抜粋)

セラミックス射出成型の研究開発に取り組む

 近年、ファインセラミックスが時代の脚光を浴び、窒化ケイ素や炭化ケイ素などの新素材が華々しく登場してきました。しかし、まだわれわれ中小企業で、製品化できるほど一般化していません。いかに素晴しい素材が開発され、一部有用な製品の効用がクローズアップされても、それに見合う生産手段が適切なものでなければ、ファインセラミックス産業の発展は望めません。ちょうど、プラスチックスがナイロンを嚆矢(こうし)として、次々と画期的な生産手段や新素材が開発され、発展してきた過程を思い浮かべる事ができます。
 このような観点から、当社では現在、射出成型によるセラミックスの製造について、研究開発を進めております。旧来セラミックス製品は、複雑な形状物や寸法精度の上で良い生産方法がなく、精緻(せいち)な部品を、安価で大量に供給する良い手立てがありませんでした。従って、セラミックスの射出成型は、次世代の新技術として、特に注目を集めており、愛知県工業技術センターのご指導のもとに、意欲的に取り組んでおります。
 今夏、創業33年になりました。この間、品質と納期の確保をモットーとして、セラミックス部品の受注生産一筋に精進してきました。生産する主要製品の具体的な特徴や効用について、詳述することは差し控えさせていただきますが、元来セラミックスは、壊れるもの、寸法精度が不安定で何かと問題になりやすいものとして取り扱われてきました。しかし、これはセラミックスについての利用技術や設計方法に誤りがある場合も多くあります。私どもセラミックスメーカーにとって、たとえそれが小さな部品でも、多くの効用を持ち、生かされてご使用いただけることを切望しています。
 最近の先端技術によって、難解なセラミックスのメカニズムや評価が、次々と解明されました。当社でも、電子顕微鏡をはじめ、数種の試験装置をそろえて、技術進歩に遅れないように、たゆまざる挑戦をしております。
 今後とも、諸賢のご指導を仰ぎながら、ファインセラミックス業界の発展とともに、歩み続けたいと願っています。


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